大学史研究会編『大学史研究』第30号が刊行されました。
私は昨年から同誌の編集委員長を務めています。
全体で300頁を超えるボリュームある刊行物となりました。
大学史に関わる研究が活発に行われていることを示すことができ、編集担当者としてたいへん嬉しく思っています。
ご玉稿をお寄せいただいた執筆者の皆様に厚く御礼を申し上げます。
私は次号31号まで委員長を務めます。引き続き、多くの投稿をお待ちしています。
執筆を希望される方はぜひ大学史研究会にご入会下さい。
以下、編集後記を転載します。
編集後記
『大学史研究』第30号をお届けします。今号より、羽田貴史前編集委員長から任を引き継ぎました。その最初となる号を無事に刊行へ漕ぎつけることができ、安堵しています。全体で300頁を超えるボリュームある号となりました。長期化するコロナ禍に負けず、本会会員の研究が活発に行われていることを示すこととなり、それを何よりも嬉しく感じています。
今号の最大の特徴は投稿論文を多く掲載できた点にあります。論文と研究ノートを合わせて8本の論考を掲載することができ、近年の本誌として最多の掲載数となりました。次号以降も、会員の多様な研究を広く受け止めることができるよう、編集委員会としても努力しますので、多くの会員の投稿をお待ちしています。
特集としては、本誌27号に次いで2度目となる「私の大学史研究」を組み、長年に渡って本会の活動ならびに日本の大学研究を引っ張って来られた世代の方々に執筆をお願いしました。5本の味わい深い論考の中には、研究の面白さと難しさが様々な形で綴られています。現在、大学研究、歴史研究を巡る状況はそれぞれに大きく変容していますが、研究の本来の意味を思い起こす上で多くの手掛かりを与えてくれています。
書評・文献紹介では、複数の著者の文献をレビューし、著者の応答を含めて掲載するという書評、また特定テーマに沿った図書の紹介など、ユニークな試みを収録することができました。大学史は研究者の背景や関心が多岐に渡っており、議論を促進する上でも様々なスタイルが考えられると思います。こうした意義ある試みを今後とも広げていきたいと思います。
御玉稿をお寄せいただいた会員諸氏に厚く御礼を申し上げます。また、通常の号を超える分量にもかかわらず、的確に編集いただいた東信堂に感謝を申し上げます。
次号31号の原稿募集については、本会ホームページならびに「大学史研究通信」を通してお知らせします。奮って原稿をお寄せいただくよう、お願い申し上げます。
『大学史研究』編集委員長 福留東土
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