2021/05/20

『大学経営政策研究』を刊行しました

大学経営・政策コースを刊行母体として毎年発行している学術誌『大学経営政策研究』の第11号が2021年3月に刊行されました。投稿いただいた皆様のご努力に敬意を表し、御礼を申し上げます。合わせて、査読にご協力いただいた学内外の研究者の皆様に厚く御礼を申し上げます。

第11号の内容は以下のリンクから全文を読むことができます。

『大学経営政策研究』第11号を刊行しました

本誌は2010年度に、当時コース主任であられた山本清先生のリーダーシップで発刊され、以降、毎年度末に刊行してきました。数年前から私が編集委員長を務めています。投稿者、査読者の皆様に支えられて毎年定期的に刊行できることをたいへん有難く思っています。

今回は初めて、編集委員長としての「編集後記」を書きました。以下に転載します。本誌の紹介とともに、次号への投稿を考えている人は参考にして下さい。

本誌は、コース関係者の投稿が多いのですが、投稿資格は、所属・身分を問わず、すべての人にオープンにしています。掲載されるかどうかの基準は唯一、論文の質です。その「質」についても、一定の学術上の水準を保った上で、できるだけ多様な内容の論文を掲載できるよう努力しています。ぜひ、様々な所属・立場にある方々から広く投稿いただくことをお待ちしています。

第12号への投稿を考えている方は、2021年9月末までに執筆申込をして下さい(投稿締切は11月末)。今から投稿に向けた準備を進めてもらえるとありがたく思います。


編集後記(『大学経営政策研究』第11号、2021年3月)

『大学経営政策研究』第11号をお届けします。本誌への投稿論文数はここ数年、増加傾向にありましたが、今年度は一転して減少し、9本に留まりました。2020年に突如として生じたコロナ禍の影響が大きかったものと思います。ただし、教育学研究科紀要への投稿を行った学生が例年以上に多かったことももう一つの要因だったと思います。ここ数年の本誌への投稿数を記しておきますと、第8号は18本、第9号17本、第10号18本でした。次号では再び投稿数が昨年度までの水準に戻ることを期待したいと思います。

投稿された9本のうち、論文としての掲載に至ったのは2本でした。これもここ数年で最も少ない数でした。加えて、研究ノート4本、資料1本を掲載しました。本誌では掲載カテゴリーを3段階に区分しています。投稿者にはできる限り論文として掲載されるよう、十分な質の論文を投稿してほしいと思いますし、査読の過程で可能な限り修正を求めて、質を高める努力をしています。ただし、論文としての掲載に至らなくても、内容的に掲載の価値があると認められた場合は研究ノートや資料として掲載しています。もちろん、投稿者には論文としての掲載を目指してほしいと思いますが、幅広い研究成果を公表することも本誌のもう一つの役割であると考えています。

本誌には毎年、その年の大学経営・政策コースで書かれた修士学位論文の要旨を掲載しています。修士論文の数はここ数年、11~15本の間で推移していましたが、今年度は8本でした。ただし、これらのことは、今年度のコースの教育研究が停滞していたことを示すものとは考えていません。未曽有の状況の中で、一人一人が意味ある努力を積み重ねてきました。その努力の継続が、来年度は投稿論文数と修士・博士論文数の増加となって現われ、我々が嬉しい悲鳴をあげることを期待しています。

次号以降の投稿者へのお願いです。投稿する際には規程をよく読んで、書式や原稿分量を守って投稿するようにして下さい。論文を書き慣れていない場合は、コース教員をはじめとする指導者の指導を受けてから投稿して下さい。そのプロセス自体が各自の研究の進展にとって重要な機会となるはずです。

本誌の発行元は大学経営・政策コースですが、投稿はコース関係者に閉じることなく、広く募集しています。また、「経営・政策」と銘打ってはいますが、大学や高等教育に関わる論文であれば、投稿の範疇です。コース内外の多くの方々から投稿いただき、大学経営・政策を中心とする高等教育研究の活性化に寄与することが我々の願いです。

最後になりましたが、本誌は学内外の多くの査読者の方々のご協力によって成り立っています。ご多忙の間を縫って査読に応じて下さった研究者の皆様にこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。

『大学経営政策研究』編集委員長 福留東土




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